戸田市議会 海外派遣旅費を予算要求

「派遣先・目的も定まっていない派遣旅費の計上は認められない」

日本共産党戸田市議団 2017年度の予算要求に反対

 9月27日に開かれた議会運営委員会で、2017年度(平成29年度)の議員の海外派遣旅費を要求するか否かについて審議が行われました。予算要求額は、6人分(議員5人と随行職員1人)で、おおよそ240万になる見込みです。

 志政クラブ、平成会、公明党、無所属は、「目的は、姉妹都市・友好都市との交流が目的」「友好交流という素晴らしい事業なので予算は計上してほしい」「友好交流を広める場であり、予算は計上してほしい」などの理由で、例年通り、中国・開封市、オーストラリア・リバプール市のどちらにも行けるように予算計上を行うことを求めました。戸田の会は、「減額して予算計上を」と述べ、「議長と一年生議員とで3人ぐらいの団を構成し、3年間で一年生議員全員が行ける予算計上が望ましい」との考えを示しましたが、予算計上しなくてはならない時期であるとの説明をうけ、次年度の予算計上については容認しました。

 本田議員(日本共産党)は、「今回も、派遣先や派遣目的も定まっていないのに予算だけを取っておこうということはもんだいであり、認めるわけにはいかない。このような予算計上のやり方にも問題となり、現在、裁判が行われている。私どもは、予算計上をしないという立場である」と述べ、予算計上に反対をしました。

 議員の海外派遣旅費は、『全額』市民の税金です。①派遣ありきの予算化②参加者をつのった後で行先・目的を決める③行程は秘密会で、参加する議員のみで決められ、帰ってくるまで非公開、こんな税金の使い方が許されるでしょうか。

 日本共産党戸田市議団は、戸田市議会の長年の悪しき慣習で続けられている海外派遣は大いに改めとともに、こうした不透明な事業の決め方は止めるべきと考えます。

 

蕨市議 旅費は『全額』自己負担 市民訪問団の一員として参加

  お隣の蕨市では、独リンデン市(友好都市)と市民団体を中心に、2年に一度、交互に訪問団を派遣・受け入れを行い、米エルドラド群(姉妹都市)とは、市民団体を窓口として交流事業が行われています。

 蕨市議会では、姉妹都市・友好都市との交流事業をどのようなに行っているのかというと①戸田市議会のように議員で構成する訪問団はなく、市民訪問団の一員として参加②旅費は『全額』自己負担③ホテル宿泊ではなく、ホームスティ先に宿泊をしているとのことです。

 一市民として、市民訪問団の一員として参加する形でも、信頼関係が築けているとのことでした。

 戸田市議会では、「議員として、姉妹都市・友好都市の状況を把握するのことは必要なこと」という方もいますが、議員が市民の税金を使い大挙して行く必要性はなんなのでしょうか。蕨市議会のようなやり方であっても充分な交流や現地の状況把握などは出来ることなのではないでしょうか。

 市議会議員 本田 哲