戸田市12月議会 年金充実・少人数学級の請願3本が否決、1本を趣旨採択
12月議会で市民から出された請願3本が否決、1本が趣旨採択となりました。否決となったのは、最低保障年金制度の制定を求める請願、年金引き下げに反対してほしい旨の請願、少人数学級実現を求める請願、趣旨採択されたものは高齢者の孤独死、行方不明者をなくす施策を講じてほしい旨の請願で、独居高齢世帯等の訪問システム、冷暖房費の補助制度などを求める内容となっています。日本共産党市議団は請願4本に賛成し、代表して花井伸子市議が最終本会議に賛成討論しました。
「最低保障年金制度の制定を求める意見書の採択を求める請願」賛成討論の概要
この請願の趣旨は「財源を消費税によらず、現在の無年金や低年金者に適用する最低保障年金制度を直ちに制定すること」を求めるものです。2001年8月、国連社会権規約委員会が日本政府に対し、年金制度に最低年金額を組み入れることなど3項目を勧告。日本政府の「予算がない」という弁明は理由にならないと表明しています。今、政府が年金制度改正の財源として示している消費税は、所得の少ない人ほど負担が重くなり、低年金者等の暮らしはいっそう大変になります。
また、消費税を販売価格に添加できない中小業者や医療現場からも反対の声が上がっています。消費税率が3%から5%に上がった97年以降、中小企業の廃業・倒産が増え、回復しかけていた景気は一気に下降、自殺者が3万人を越えたのもこの年で、生活保護世帯も増えました。
委員会の審査の中で、年金の財源ついて、東日本大震災もあり、国の財政が深刻であること、高齢化が進む中での社会保障費負担の増加は、総合的な角度から対応する必要があるとして、請願に反対するとの意見がありました。財源は、本当に消費税増税しかないのか、税金の使い方をひとつひとつ見直すことが求められます。消費税の増税分がそっくり、法人税の減税で消えてしまうのでは、道理がありません。
震災復興の財源である復興債は、償還期限を25年とするなら庶民増税は1年当たり約3500億円です。会計検査院が昨年度の税金の無駄遣いなどで指摘した金額は、これより多い4283億円に上ります。「思いやり」予算など米軍関連経費の3000億円、政党助成金の320億円をやめれば生み出せる規模です。また、戸田市の先の9月議会でも審議した、証券優遇税制の延長を中止するだけで5000億円の財源をつくれます。こうした、税制のあり方、税の使い方を改め、消費税増税によらない年金制度の充実を求め賛成討論をおこないました。
「ゆきとどいた教育を進めるための少人数学級実現への請願」賛成討論の概要
政府は、今年2月、小学校第1学年の学級編成基準を35人に引き下げること等を内容とする「公立義務教育諸学校の学級編成および教職員定数の標準に関する法律および地方教育行政の組織および運営に関する法律の一部改正をする法律案」を国会に提出。そして、今年4月、長年の国民の運動が実り、同法律が全会一致で可決成立・公布されました。
改正法の附則において、政府は、学級規模及び教職員の配置の適正化に関し、公立小学校の第2学年から第6学年まで、および中学校に係る学級編成の標準を順次改正すること、その他の措置を講ずることについて検討を行い、その結果に基づいて、法制上、その他の必要な措置を講ずることが規定され、さらに、国会審議においては、少人数学級の教育効果や、加配定数の十分な確保の重要性などについて様々な指摘がなされています。また、文部科学省は少人数学級推進等の8カ年計画で、23年度から27年度の5ヵ年で小学校全学年の35人学級、26年度から28年度3ヵ年で中学校35人学級を実現、29年度・30年度の2ヵ年で小学校1・2年生の30人学級が計画され、今検討会議で検討が進められているところです。埼玉県でも小学校1・2年、中学校1年の弾力化が実施され、県内では行田、上尾、志木市、最近では、お隣の蕨市などが独自の少人数学級を開始しました。今後、計画的に少人数学級が進められることになります。戸田市は、人口増による児童・生徒数の増加、これによる、教室確保等の問題があり、反対に、法改正を踏まえて、早急に少人数学級の積極的検討段階に入る時期です。527筆の本請願は時宜にかなった市民の切実な願いであることから賛成するものです。