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市民の声を議会へ 日本共産党戸田市議団一般質問おこなう

9月2.3.4.7日の日程で行われた9月議会一般質問。日本共産党戸田市議団は4人全員が一般質問を行い、市民のみなさんの声を議会に届け、要求実現を求めました(質問順に掲載しています)。

むとう葉子市議

新型コロナウイルス感染、軽症者の対応は

 

 

【むとう】新型コロナウイルスに感染した軽症者または無症状者への対応について不安の声が寄せられている。①自宅での治療期間に生活支援物資を届ける仕組みは整っているか②検査・治療・完治するまでの流れ及び医療体制の周知を③市内のビジネスホテルに県から療養ホテルの指定を受けるための準備を進めるよう働きかけてはどうか

【答弁】①軽症者や無症状者は、原則、県内のホテルにて療養しており、入所の調整は県が行っている。検査や陽性者に対する対応についても所管は県であるため戸田市民の個人情報について本市で把握していない②埼玉県のホームページで公表しており、市のホームページにリンクを貼っている。また情報弱者への周知方法として広報紙への掲載ポスター掲示、チラシのポスティングで発信している③宿泊施設の確保も県がホテルを選定している。

第3子以降の学校給食半額補助の申請要件緩和を

 

 

【むとう】申請手続が煩雑であり、申請できない家庭がある。①小中学校または市役所でも申請書を受け付けるべき②所得制限は無くすべき。

【答弁】①郵送での受付が全体の8割を超えている状況であり、引き続き学校給食課で集約する②一定の所得制限を設定することは妥当である。

【むとう】申請者数は第三子以降の子どもがいる世帯数ではないことから、8割が郵送で受け付けているということにならない。また所得制限等で給付対象ではない方も申請している。多子世帯への応援というなら、申請手続きの改善と所得制限は無くすべき。

高齢者が暮らしやすい戸田市を

 

 

【むとう】介護保険事業が、3年に1度の改定でサービスの利用制限がされてきた。第8期戸田市介護保険事業計画は、高齢者の生活実態の課題解決に向けて取り組むための計画にしなければならない。介護保険料の負担。自立した生活。介護予防の観点の施策が必要。①第8期事業計画における介護保険料の引き下げを②市独自の生活援助サービスを行っては③高齢者の居場所をつくり、予防事業の推進を

【答弁】①高齢化が進むことから介護保険料の引き下げは厳しい②市独自の生活援助上乗せは難しいが、市の裁量で軽度者の在宅支援は、専門職が訪問型・通所型サービスを提供しており、引き続き維持する③高齢者の居場所づくりは「老人クラブ」「ラジオ体操」「認知症カフェ」などが行われており、生活支援コーディネーターと共に取り組みを進めて行く。

【むとう】戸田市の高齢化率は16.5%と低く、基金を2年連続で積んでいる。介護保険料は引き下げられると考える。生活援助の質の維持、地域で気軽に参加できる居場所づくりを要望する。

 

本田哲市議

市民生活に負担を増やさない予算編成を

 

 

【本田】令和3年度の税収見込みは。

【答弁】新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、経済活動の停滞などから、大幅な税数減が見込まれる。

【本田】「大幅な税収減が見込まれる」とのことだが、市民サービス削減に手をつける予算編成であってはならない。来年度の予算編成の考えは。

【答弁】市税収入の減少、新型コロナウイルス感染症の対応を踏まえ、職員の意識改革や予算編成の手法の見直しに取り組み、財源確保に向け事業の精査を進める。

【本田】財務部は、一般会計と特別会計の経常経費の見直し(削減)を各部局に求めている。経常経費には市民サービスを実施するための予算が多々ある。市民サービス削減も止むなしと考えているのか。

【答弁】財源確保として、現時点では、市民サービスを含め、すべての既存事業を対象としている。

【本田】大幅な税収減が見込まれる時のために積み立てているのが、財政調整基金である。必要な額を取り崩し、市民生活に負担を増やさない予算編成とするよう全庁あげて取り組むことを要望する。

公共施設の新型コロナウイルス対策と使用料の減免を

 

 

【本田】貸室使用後、椅子やテーブルなどの備品の消毒を施設職員が実施する施設と、使用した市民が行う施設がある。感染症対策に責任を持つ意味でも、施設職員が行うよう統一すべきではないか。

【答弁】各施設の目的や貸室等の状況、利用主体などが異なるため、統一して職員が消毒を行うことは難しい。引き続き、利用者にも協力いただきながら、感染症対策に取り組んでいく。

【本田】カラオケでの利用の際、利用者がマイク専用の消毒液を持参しないとならない施設がある。感染拡大を防ぐ観点からも施設側が用意すべきではないか。

【答弁】各施設で統一的な対応となるよう購入について検討する。

【本田】市にも交付されている、国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」は施設の使用料の減免にも活用できる。交付金を使い使用料の減免をすべきではないか。

【答弁】「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の使途は既に決定している。更なる追加交付があった場合には、その時の状況に合わせた、支援策の実施を検討する。

≪水害対策の質問について≫

 

 昨年の台風19号により、川岸3丁目、本町5丁目、南町などを含め市内で浸水被害を受けた地域に対し、昨年、市議団で浸水対策強化を求める要望書を提出し、早期の対策を講じるよう求めていました。

 そして、台風発生時期前の今年6月、浸水した地域に浸透桝設置の工事が行われました。その経過も踏まえ、更なる浸水対策強化として、戸田中通りに「雨水貯留管」の設置を求めました。市は、「適切な手法による浸水対策かどうかを調査・研究する」と答弁しました。

 

花井伸子市議

新型コロナウイルス感染対策について

 

 

【花井】緊急事態宣言解除後、本市でも感染者が拡大しており(9月14日現在、105例)、市民の不安と疲労が大きくなっている。①情報を分かり易くスピードを持って提供すること②インフルエンザの流行前に、増え続ける感染拡大を押さえ込むため検査態勢の抜本的強化が求められる。PCR検査、抗原検査への市独自の補助を行なっては。

【答弁】①情報は今後も市民の声を聴きながら分かりやすい情報提供に努める②目まぐるしく変わるPCR検査に対する適切な補助の制度設計が難しい。限られた予算を有効に配分する必要があり、今後の感染状況等を見極め、慎重に判断する。

【花井】高齢者等、情報弱者の配慮は声で伝えることも実施して欲しい。戸田市が県内最初に設置したPCR検査センターの情報は市民に周知されていない。今後、医師会は抗原検査キットも準備して対応することから、手軽に検査が受けられるよう国にも働きかけ、検査への公費助成を求める。

国民健康保険事業の現状と保険税の今後について

 

 

【花井】6月議会で、新型コロナウイルス感染症の影響による国民健康保険税の減免申請の周知と対応を求めた。その後の実績は。

【答弁】令和2年8月20日現在、199世帯からの申請を受付け、76世帯の減免を決定した。

【花井】埼玉県国民健康保険運営協議会が第2期方針を示した。令和8年度までに法定外繰り入れをなくし、保健税の県内統一を目指すとなっている。国保は広域化となり市の法定外繰り入れは最高時より12億も減少し、その反面、被保険者の保険税負担は大幅に増え「高すぎて払えない」の声が続いている。国庫補助の増額無くして、赤字の解消は不可能。市の考えは。

【答弁】新型コロナ感染症の、医療、経済面における国保財政への影響が懸念される中、現時点で、令和8年度までに赤字解消を図ることは難しい。国からの公費支援も要望しながら、戸田市国保運営協議会において慎重に議論する。

少年自然の家サウンディング型市場調査について

 

 

今年度いっぱいで閉館となる「戸田市少年自然の家」について、7月に実施した「サウンディング型市場調査」(詳しくはホームページをご覧下さい)について、処分方法の決定後は広く情報を公開し、長年子どもたちがお世話になった思い出深い富士見町の発展に繋がる処分方法になりよう求めました。

 

つちやえみこ市議

戸田市保養所「白田の湯」の存続を

 

 

【つちや】建物の状況と利用状況は。

【答弁】築25年経過、外壁工事、空調機の入替、空調設備の修繕を行った。直近3年間は9千人から1万人が利用している。

【つちや】2022年を目途に廃止を含め、代替利用について検討とのことだが現在の検討状況は。

【答弁】検討委員会を今年設置、7月31日に第一回検討委員会を開催した。今年度中に4回程度開催し、ここでの意見を踏まえ市で方針を決定する。

【つちや】検討委員会は、市民の公募はしなかったのか。

【答弁】町会連合会や老人会、商工会の代表の方を選任しており市民の意見を十分反映できると考え、公募はしなかった。

【つちや】各会3名のみで、市民の意見を十分に反映することは難しいと考える。また検討委員会4回は少ない。十分な話し合いができないのではないか。

【答弁】意見の随時受付、会議資料の事前配布をしている。更なる会議が必要になった場合は追加の実施を妨げない。

【つちや】保養所「白田の湯」存続を求め市民から2380筆もの署名が届けられた。署名の重みについてどのようにお考えか。

【答弁】署名は確認中である。保養所の方針は検討委員会の中で検討する。

【つちや】市民の意見を最大限に反映し検討委員会で十分に討議すること。「白田の湯」の存続を強く要望する。

高齢者のコロナウイルス感染症・熱中症対策を

 

 

【つちや】コロナ禍の中、記録的な猛暑が続き、救急搬送される高齢者が多く、死亡者も増えている。市の対策は。

【答弁】対策に関連するチラシを作成し、高齢者あて郵便物へ同封、訪問などの際配布している。民生委員による見守り訪問等啓発に努めている。

【つちや】高齢者の見守り対策は。

【答弁】年間を通して民生委員による見守り訪問を実施。気になる方は、地域包括支援センターや市につながる仕組みになっている。

【つちや】高齢者がコロナになった場合重症化する事が予想される。自宅でPCR検査を受けられないかとの要望が多い。現状は。

【答弁】医師会PCRセンターでは寝たきりなどで受診が困難であると医師が判断した場合自宅での検査を行っている。

【つちや】今年8月の戸田市では屋内で熱中症になる方が約7割であり、エアコンのない高齢者も多い。エアコン設置費用の一部助成ができないか

【答弁】現時点での実施は困難。見守り活動など引き続き実施する。

【つちや】エアコン設置の一部助成する自治体が増えている。戸田市でも前向きの検討を要望する。