HOME > 議会報告 > 一般質問 > 日本共産党戸田市議団 12月議会一般質問おこなう

日本共産党戸田市議団 12月議会一般質問おこなう

2021年度12月議会で、日本共産党戸田市議団は3人全員が一般質問を行いました。各議員の質問の大要は以下の通りです(質問通告順に掲載します)。

 

花井伸子市議

医療的ケア児の保育園入所を

【花井】「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が令和3年6月に制定され、同年9月から施行された。保育及び教育においても必要な施策を行うことが、国、地方公共団体等の責務となった。ある方は、出産後職場復帰も叶わず24時間のケアと向き合っている。法の基本理念には、子ども達や家族を18歳を過ぎてからも社会全体で支えていく事とされている。保護者の願いを受けて質問する。来年度からの保育園での受け入れを。

【答弁】法の目的と理念の則り、体制の整備が行えるよう努める。まずは、公立保育園から受け入れられるよう関係部局と調整を進めている。民間保育園についても保護者の希望園へ適切に支援していきたい。

【花井】ケアに必要な看護師の確保は困難な状況である。派遣看護師の配置も考えるべき。

【答弁】派遣も含め、あらゆる方策を検討し進める。

【花井】看護師が確保できて来年度からスタートできるよう期待する。

1歳児枠の定員不足への対応を

【花井】1歳児枠の定員不足の解決のために、小規模保育所の年齢定員を年度途中に現場に合わせて速やかに変更できるよう改善することはと出来ないか。

【答弁】保育需要の動向を見極め、ニーズに的確に対応となるよう制度設計を行う。

「保育士宿舎借上支援事業」の継続を

【花井】戸田市が保育士不足を打開するために先進的に開始した、「保育士宿舎借上支援事業」も今年度で終了となる。現在、156名の保育士がこの事業を利用しており保育事業者からも大変喜ばれている。事業の継続を。

【答弁】利用者の伸びも顕著であり有益な事業という声をもらっている。検討する。

 

むとう葉子市議

小中学校での簡易給食の実施について

【むとう】新型コロナ感染対策として、9月3日から10日まで簡易給食としてコッペパンと牛乳の献立が6日間提供された経緯について伺う。①決定の過程は。②キャンセルした食材の対応は。

【答弁】①校長会等と協議を何度も重ね、8月25日に決定した。②長期保存できるものは先送りにして、キャンセル出来なかった「ブドウ」は社会福祉法人に提供した。

【むとう】感染爆発は7月下旬から起きていた。簡易給食とするなら、コッペパンと牛乳だけでなく他の献立や持ち帰りの対応もできたはず。今回の対応をしっかりと検証してほしい。

学校給食の無償化を

【むとう】少子化が益々、進む中、安心して子育てするための一つの施策として学校給食を無償にしてはどうか。

【答弁】学校給食の無償化は毎年6億円の財政的な影響があり実施の予定はない。

敬老祝品の戸田市共通商品券について

【むとう】商品券が利用できる店舗から「換金手数料2%が大きい。市内店舗の振興のためではないのか」との声がある。換金手数料の金額を市が負担するべき。

【答弁】換金手数料は約100万円であるが、商品券は商工会の自主事業であり、自主性・自立性の確保を図る観点から、市が手数料を負担することは考えていない。

【むとう】高齢者より商品券が使用できる店舗を増やしてほしいとの要望があるが、取り組みは。移動販売でも使えるようにできないか。

【答弁】1000円型コインを500円の紙幣に変更し期限を設けたことにより、新たにイオン等の大型店4店で利用可能となった。移動販売での利用についても関係部局と連携する。

【むとう】今年の1000円の上乗せがあり喜ばれている。今後も上乗せ出来ないか。

【答弁】現時点で上乗せの予定はない。

公園における健康遊具の設置について

【むとう】新型コロナで、散歩やサイクリングに出かける人が多くなった。その途中にある公園に健康遊具を設置して欲しいとの声がある。市の見解は。

【答弁】本来は公園リニューアル計画に基づくプロセスで、市民ニーズの一つになった場合に設置されるが、施設の更新や追加などのニーズについては、総合的に検討する。

 

本田哲市議

竜作橋近くの花壇に水道の設置を

【本田】本町5丁目の竜作橋近くの花壇で、とだ緑のボランティアとして活動している方から「花壇近くに水道を設置してほしい」と要望が出ている。設置は可能か。

【答弁】水道設置には、工事費と水道使用料が発生し、全て水と緑の公社の負担になるので充分な検討が必要である。従って、水やりに使う、運搬器具の支給を行うので、公社に相談してほしい。

【本田】ボランティアの方が、公社まで行くのは大変である。公社職員が来てもらう等の対応は可能か。

【答弁】公社に連絡をいただければ対応する。

2022年度予算編成について

【本田】2022年度予算は、戸田市の豊かな財政を活かし、コロナ対策と市民のくらし・生業を守る予算にすることが重要と考える。市の予算編成の基本的な考えは。

【答弁】第5次総合振興計画に掲げる7つの基本目標の実現。新型コロナウイルス感染症の拡大防止やポストコロナにおいて、将来に向かった市民生活や地域経済の発展に資する施策実現に向けて、予算編成に取り組んでいる。

【本田】2022年度予算は、菅原市長任期最後の予算編成となる。選挙公約で掲げていた、こども医療費高校卒業までの通院費の無償化や高齢者に対するトコバス運賃無償化などの市民要望が強い事業は予算化するべきではないか。

【答弁】こども医療費は、令和元年10月から実施した高校卒業までの入院費助成の実績をふまえ、全体の推移を見ながら慎重に検討していく。

【答弁】トコバスの運行は、路線バスやタクシーなど他の交通機関と密接に関係している。そのため、高齢者の運賃無償化の実施にあたっては、慎重に判断していく必要があると考えている。

【本田】2年間にわたるコロナ禍の影響で市民生活も営業も厳しさが増している。このような中、市民生活での負担軽減を図ることは、地方自治体の大きな役割である。引き続き、実施にむけての検討と豊かな戸田市の財政を市民生活に還元する予算編成となるよう強く要望する。