危機に乗じた9条改憲を許すな ! 「平和の願いを共産党に」 志位和夫委員長さいたま市で訴える
3カ月後に迫る参院選は、暮らしと平和がかかった選挙です。蔓延防止が解かれた3月27日、日本共産党埼玉県委員会は志位委員長を迎え、さいたま市・浦和駅前で街頭演説を行いました。「NO WAR ウクライナに平和を」と書かれた特製の大型横断幕が掲げられ、ロータリー沿いに聴衆がぎっしり。リアル参加とオンライン視聴を合わせて4000人を超えました(主催者発表)。
志位委員長は「比例代表で埼玉で50万票を獲得し4議席から5議席への躍進を勝ち取るために頑張り抜きます。選挙区では、『声を上げれば必ず政治は変わる』をモットーに衆院で大きな働きをしてきた梅村さえこさんを今度は参院に送り出しましょう」と躍進を訴えました。いわぶち友参院議員(比例予定候補)、梅村さえこ選挙区予定候補が決意表明。
志位氏は、ロシアによるウクライナ侵略について、「侵略を止める上で何よりも重要なのは『国際世論』です」と訴えました。国連総会が2日に、ロシアによる侵略を国連憲章違反と断罪し「即時・無条件撤退」を求める非難決議を圧倒的賛成多数で採択したこと、24日には、2日の非難決議の完全履行を要求するとともに国際人道法の尊重を求める決議が140カ国の賛成で再び採択されたことを紹介し「ロシアは国際社会の総意に従うべき、『国際世論』を広げプーチン政権を包囲し、侵略をやめさせましょう」と力を込めました。さらに、「『ロシアって共産党?』と言う声もあると聞きますが、とんでもありません」と述べ、旧ソ連の時代からロシアの覇権主義とたたかってきた日本共産党の自主独立の立場を紹介。「私たちは党綱領に『どんな国であれ覇権主義を許さず、平和の国際秩序を築く』と掲げています。党をつくって100年、反戦平和を貫いてきた日本共産党を世界平和のために大きく伸ばしてください」と訴えました。
その上で志位氏は、ロシア覇権主義にどういう態度をとったかが、いま世界中で問われていると指摘。日本はどうか、「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」「(プーチン大統領と)27回も食事をしてきた」などと言い、日ロ領土問題で「4島返還」という従来の政府の立場からも後退し、事実上の「2島返還」へと一方的譲歩をした安倍元首相。「ロシア覇権主義にこびを売ってきた安倍外交の責任と反省ぬきに、危機に乗じて9条改憲の旗振りをする。こんなことは断じて許すわけにはいきません」と力を込めました。
志位氏は「参院選で何が問われるか」について、「暮らし」「平和」「共闘」の三つの角度から語った中で「平和がかかった選挙」だと強調し、「戦争する国」づくりをストップし、9条を生かした外交で平和な東アジアをつくろうと訴えるとともに、「どんな問題でも国民多数の合意で社会改革を進めるのが共産党です。共産党は、『アメリカいいなり』『財界中心』の日本を大本から改めて、『国民が主人公』の日本を目指します。それを進める道も『国民が主人公』を貫きます」と力説。「共産党の躍進で『やさしく強い経済』『9条生かした平和外交』に切り替えましょう」と熱く訴えると、聴衆は大きな拍手で応えました。