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戸田市未来の学び応援基金設置へ反対

 9月22日の9月議会最終日、戸田市未来の学び応援基金設置に反対の立場から、日本共産党を代表し花井伸子議員が討論をしました。

 本基金の設置目的である、「夢のある学校改革に取り組む」という趣旨には、大いに賛同するものです。問題点は、その原資がふるさと納税によるクラウドファンディングが適当であるのかということです。メリットとして挙げられた、年度を超えて機動的に運用でき、自由度があること。それぞれの学校から提案された夢のある取り組みや、課題解決を進めていけたらとのことでした。各学校から出された夢のある取り組みを進める事、学校ごとの課題解決に取り組む事へは大いに応援したいと思います。それならば、なおさら一般会計経常経費の予算として組むべきものではないでしょうか。今の、枠配分予算の中での予算化が難しいと言うのならその必要枠を広げるよう求めるべきであると考えます。
 提案された基金は現段階ではいったいどれだけ集まるかやってみないとわからない、担当は出来るだけ多く集まるように広報等を充実するとのことですが、課題が山積する教育現場において、お金集めではなく、学校現場や、こどもたちが抱えている課題の解決にどう取り組んでいくか、そこにこそもっと力を入れていただきたい。財政が厳しい自治体が地域の学校や公共施設の存続を求めて実施しているような、ふるさと納税クラウドファンディングならまだしも、数十万円程度で解決できる予算であれば、経常経費の予算が組めるようすべきと考えます。改革にはスピードと新しい学びを取り入れることも必要ですが、産業に流されることなく、これまで学校現場で積み上げられたものを大切にし、子どもたちの学びを立ち止り振り返ることも必要ではないかと考えます。

 日本共産党戸田市議団は、市が「日本の教育改革のモデル」を目指すというならば、少人数学級で一人一人の子どもたちに目が行き届く教育、誰一人取り残さない真の教育改革を求める立場から、本基金条例に反対しました。