戸田市における救急出場の状況 ~新型コロナが発覚した3年前より年々、緊急出場が増加~

 1月26日、戸田市議会総務常任委員会で、消防本部の警防課より令和4年中の緊急出場状況についての報告がありました。

 令和3年は緊急出場の全体数6471件であったのに対し、令和4年は8044件と増加しており、特にコロナ第7派が猛威を振るった7月8月、また第8派が始まった12月は急増しているとのことでした。

 他に運動競技(前年比23件増)・一般負傷(前年比189件増)や自損行為(前年比40件増)が特徴としてあげられ、「あくまでも推測だが、運動競技や一般負傷は、令和3年に比べてスポーツを行う方や健康維持によるウォーキング等が増えたのではないか。また自損行為についてはコロナ禍による悩みが考えられます」とのことでした。新型コロナ陽性患者の受け入れ病院の状況は、年を追うごとに厳しくなっているとのこと。病院までの搬送時間に4時間かかり、病院を探すために消防本部から病院を探すこととなったケースが紹介されました(65回の電話連絡で受け入れが可能となりました)。

 「消防本部が少しでも時間短縮に努力していることは理解しているが、受け入れの病院が少なければ課題解決にならない。現場の状況について、病院を管轄する埼玉県へどのように伝えているのか」との委員の質問に対し、「現場の状況は医療情報システムに入力して、県が把握している」とのことでした。また救急搬送中に死亡したケースは、いまのところ戸田市では0件であることを確認しました。「医療情報システムでデータを伝えることも大切だが、現場がどれだけ困っているのか、病院の受け入れについてしっかり協議して欲しいと機会があれば訴えて欲しい」と要望しました。

                    総務常任委員会委員 むとう葉子