埼京線での人身事故防止へ ホームドア設置要望署名2317筆 JRに提出・懇談

 戸田市では埼京線3駅で、2022年だけで7件の痛ましい人身事故が発生しています。同年10月末に起きた戸田駅での人身事故以来3ヵ月連続して起きていることから、日本共産党戸田市議団は、人身事故を防止する目的で「埼京線市内3駅に転落防止対策を求める要望書」の署名を地域住民と共に集めてきました。

 そして2023年3月1日、日本共産党戸田市議団は、日本共産党の伊藤岳参議院議員と戸田市民2名と共に、JR大宮支社を訪れ、JR東日本代表取締役深沢祐二氏へのホームドアの設置を求める要望署名2317筆を担当者に手渡し懇談しました。

 

JRの担当より以下の現状報告がありました。

 埼京線のホームドア設置については、2031年までに設置することを公表しています。乗降客が10万人を越える駅からホームドアを設置することとしていたが、戸田市内の3駅については、乗降客が増えていることから優先的に設置していきたい旨の話がありました。ホームドア設置については同じ想いであり、早期設置に向け取り組んでいるが、課題は半導体の不足。1月16日使用開始予定であった大宮駅におけるホームドア設置にかかる半導体の納期も未定であり、延期となっている状況であること等が語られ、「出来ないということではなく、改善策を考えている」とのことでした。

 参加した市民からは、「昨年末の親子の痛ましい事故が二度と起きないように、対策を頑張って欲しい」「全国を見ても、戸田市内3駅の事故が突出して多いと感じています。ホームドアの設置で、(自殺を)思いとどまって欲しいと期待しており、早く設置して欲しい」などの訴えがありました。

 また党市議団3人も市民の声を伝えた後、「ホームドアが設置されるまでの期間、人的配置をして欲しい」「人身事故が起きた場合、臨時バスを増発して欲しい」等を要望。また「ホームにゆるキャラの設置をしてはどうか」と提案しました。

 人的配置については、現在もガードマンやJROB会の方に依頼し、ホームを巡回してもらっており、蕨警察も警備にあたっているそうです。OB会の方は、自殺の抑止となるよう駅職員と共に声掛けの教育を受けているとのことでした。また人身事故が起きた際のバス臨時便については、JRからバス会社へ要望を出しているそうです。