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令和4年度戸田市一般会計補正予算に反対

日本共産党戸田市議団を代表し、むとう葉子市議が反対討論しました。

 本補正予算は、一般会計歳入歳出の総額に20億4809万4000円を追加し、歳入歳出の予算総額を632億9913万5000円とするものです。

歳入の補正額で最も大きかったものは、市税の約6億円の増収と繰越金の約19億7000万円の増収でした。繰越金は補正前の当初予算で約20億円だったところに、年度末には約19億7000万円が増えて合計約40億円、当初予算額の約2倍となっています。

 その結果、財政調整基金に約30億円の積み立てを行い、令和4年度末の基金総額は約74億円になるとの答弁がありました。これまでも、財政計画の中で過大過ぎる基金の積み立てを指摘してきましたが、市がこれまで必要と述べてきた基金総額60億円を大きく上回っています。自治体の財政運営は単年度が基本です。繰越金の半額以上を基金に積み立てることは問題です。

 財政調整基金は、突発的な財政の危機に備えるものであること、また災害により生じた減収を埋めるための財源であり、一定額を積み立てる事に反対するものではありませんが、限られた財源をどのように運営していくのかが問われております。

 令和4年度は新型コロナ感染による特例的な給付やサービスが減る中、物価高騰で市民は大変な生活を強いられてきました。地域の方から「今年は、商品券のような物価高騰対策はないのか」と厳しい意見を頂いてきました。財政運営において、約30億円ものお金を財政調整基金に積み立てられるのではなく、市民の生活に活かすべきであり、市民の生活を守ることこそ最優先するべきと考え反対しました。