戸田市 高齢者福祉サービス大幅見直し。

「敬老祝い金」削減など 来年度からの実施を検討

 

 9月定例議会の健康福祉常任委員会で、市の長寿介護課から、来年度から始まる第6期介護保険事業計画と併せて、戸田市独自の高齢者福祉サービスについて見直しを行いたく、10月1日からパブリックコメントを実施するとの報告がありました。

 見直しの対象となったのは、①敬老祝い金②在宅要介護高齢者支援金③紙おむつ等支給の3事業です。

【①敬老祝い金】

現行では70歳以上から5歳刻みと、喜寿、傘寿などの節目の年に支給し、100歳以上は毎年支給してきました。見直し案では、77歳、88歳、99歳、100歳の4回に限定し、100歳以上は支給しません。これにより対象者は現在の約4千人から、平成35年度には1261人に減り、単年度で8300万円の削減となります。

【②在宅要介護高齢者支援金】

現行では要介護3以上の高齢者を在宅介護している世帯に、月額1万5千円を支給してきましたが、見直し案では、対象者は変えず金額を5千円に引き下げます。単年度の削減額は平成35年度で7510万円となります。

【③紙おむつ等支給】

現行では在宅介護世帯に月1回、紙おむつ、紙パンツ、尿取りパッドを支給してきました。料金は所得段階に応じて紙おむつの場合、月額100円から300円となっていましたが、見直し案では課税世帯500円、非課税世帯250円とし、支給数についても現行最大10パックを、5パックに減らします。一方、これまで要望の強かった入院患者の紙おむつ代を、月額5千円支給します。

 パブリックコメントは、1031日まで、市内公共施設や市役所ホームページなどで意見募集が行われます。