戸田市部活動方針(案)まとまる。6月13日までパブリックコメント実施

 5月16日、文教・建設常任委員会で教育委員会・教育政策室より戸田市における「部活動方針(案)」の報告がありました。

 中学校の部活動はこれまで、生徒の自主的な参加のもと、教員、保護者の方々より協力を得ながら実施されてきましたが、過度な練習による生徒の負荷や教師の多忙化といった課題が指摘されています。平成29年10月、戸田市は全国に先駆けて部活動検討委員会を立ち上げ、戸田市中学校長、教員、1・2学年生とその保護者、部活動指導員を対象に部活動の実態に関するアンケート調査を行いました。その後、調査結果を元に戸田市部活動方針(案)を作成、現在はパブリックコメント(5月15日~6月13日)を行っています。アンケート結果では「生徒の部活動に関する悩み」は「ある」が49%、理由として「疲れが取れない」「学業との両立」「部活動の時間・日数が長い」がその76%を占めています。また「教員の部活に関する悩み」は、「ある」が84%と多く、その理由は「ワークライフバランス」「公務と部活動の両立」が挙げられ、両者の意見を総合的に考えて休養日や活動時間の設定、また早朝練習の禁止を盛り込んでいます。しかし大会前、1ケ月間における2週間に限り校長の承認により例外を認めています。活動時間は、スポーツ障害を起こす可能性が高い数値、週16時間を超えないように設定。体罰・いじめの禁止、安全管理の徹底等で、顧問の行き過ぎた指導や年齢・目標の異なる生徒間のトラブルを防止し、生徒が自主的に活動できるよう、本来の部活動の在り方にするための施策と考えています。

文教・建設常任委員会委員 むとう葉子