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「議員も市民代表団として開封市へ訪問できる」《9月議会報告》

日本共産党戸田市議団 議会代表団の派遣予算に反対

 戸田市議会訪問代表団(議員3人、随行職員1人)を中国開封市(友好都市)に派遣する補正予算(226万9000円)の採決が、9月3日、本会議で行われました。

日本共産党戸田市議団を代表し討論を行なった本田哲議員は、次の点を指摘し、派遣予算に反対しました。

【反対理由①】

戸田市も今年度、開封市へ戸田市代表団(6人)を派遣する予算を組んでいる。同代表団は、戸田市友好交流事業推進委員会委員で構成されており、同委員会には5人の市議会議員が選出されていることから、議員は同代表団の1人として開封市を訪問できる。議会訪問代表団を、別途、派遣する予算計上は必要ない。

【反対理由②】

今年6月28日に開封市から議長あてに招聘状(ショウヘイジョウ)が届いたとして、急遽、議会訪問代表団派遣の補正予算が組まれた。しかし、戸田市には昨年9月招聘状が届いている。このずれについて「いきさつは把握していないが、日中韓3か国地方政府交流会議にできる限り多くの人に参加してもらうためではないかと推察している」という説明であった。なぜ、突然、6月に招聘状が届いたのか納得のいく説明がないなかで、派遣事業として税金を支出することは認められない。

【反対理由③】

派遣目的の「日中韓3か国地方政府交流会議への参加」「開封市長への表敬訪問」「戸田市市制施行50周年の返礼」「友好姉妹都市との更なる交流」などは、戸田市代表団と同じであり、別途、議会訪問代表団を結成して行く必要性がない。

【反対理由④】

議会訪問代表団として「開封市人民代表大会への表敬訪問・意見交換」「開封市の主要な政策のレクチャー」「青少年友好代表団経験者との意見交換」などの独自行程も予定しているが、現時点での実施は決定されていない。

 

《佐藤太信議員(戸田の会)の賛成討論大要》

「今回の派遣は、日中韓3か国地方政府交流会議への参加や開封市長への表敬訪問等を通じて相互理解と友好関係を図ることを目的とし、戸田市市制施行50周年の返礼の意味も含まれている。議員の海外派遣のあり方は、協議を進めてきたところであり、人数の削減や派遣メンバーの絞り込み、目的の明確化とそれに合わせた日程の作成等、あらゆる側面にわたり見直しを実現した。行程を見ても、開封市人民代表との意見交換や開封青少年友好代表団として戸田市を訪問したことのある方々との意見交換などが計画されている。派遣目的にかなった日程となっている。開封市から議会に対して、招聘状が届いていること、また慣例からみても、特段違和感は覚えません」