戸田市「戸田市立少年自然の家」を廃止に 3月議会に廃止するための条例改定案を提出予定

月14日(火)に開かれた文教・建設常任委員会で、戸田市立少年自然の家に係る費用等について生涯学習課より報告がありました。

 廃止をしないで2045年度まで同規模の施設を維持管理した場合、施設の将来費用推計では、現状の規模で施設を維持する場合、改修費、運営費、解体費及び建替費等、全体で合計約26億2600万円がかかる試算で、1年当たり約9700万円が見込まれるとのことです。

 現在の保護者の費用負担は、小学校の林間学校(5年生)が1万6000円に1400円の補助があり1万4600円、中学校のスキー教室(1年生)が3万3500円に8600円の補助があり2万4900円となっています。施設を廃止し民間施設を利用した場合、小学生は2万7600円、中学生は3万7900円となり小中学校ともに1万3000円の費用が新たに発生します。これに対して、市が2分の1負担した場合、小学校2万1100円、中学校3万1400円となることが示されました。仮に宿泊費の全面補助をした場合、全体で約4900万円かかるとのことでした。

 かかる費用の比較、現在、中学校の生徒の増加から1学年を2度に分けてスキー教室を実施している学校もある事、今後小学校も同様の状況が発生することが考えられること等から、運営上、民間施設を利用する方向を選択し、本年3月議会に少年自然の家を廃止する条例案を提案する予定であるとの説明がありました。

 日本共産党戸田市議団は、1月8日に視察した板橋区の少年自然の家が同様の経過から検討を重ね、廃止ではなく2019年より新装開館していることから、その検討状況を学ぶため2月6日に板橋区教育委員会を訪問する予定です。

文教・建設常任委員会委員   つちやえみこ