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日本共産党戸田市議団 質疑おこなう

 3月4日、3月議会に提案された議案に対する質疑が行われました。日本共産党戸田市議団が行った質疑を以下紹介します。

本田哲議員

歩行喫煙者に1万円以下の過料を科すことについて

【本田】埼京線3駅周辺の禁煙制限区域における喫煙者に対して1万円以下の過料を科すことになる改正だが、指導や勧告の内容は。
【答弁】まず口頭で指導を行い、従わない者には書面で勧告を行なう。それでも従わない場合は、命令書を発行し、命令に従わない者に過料の請求を行なう。

【本田】過料を1万円以下にした根拠は。
【答弁】既に過料を制定している自治体の状況をふまえ設定した。
【本田】1万円以下の過料を科す判断基準は。
【答弁】指導、勧告、命令の手続きを踏んだうえで、従わない者に過料を請求する。
【本田】指導勧告等の業務は、どのような事業者が委託先となるのか。また、各駅の配置人数や業務時間はどうなっているのか。
【答弁】指導から過料請求に至る過程において違反者とのトラブルが想定されることから、警備業者等の業種への委託を想定している。また、安全に業務を実施するため、2人体制で1日数時間を予定している。

市民医療センターの診断書料の値上げについて

【本田】戸田市立市民医療センターでの普通診断書料を、現在の1100円から2200円に引き上げる改正だが、値上げ対象となる診断書はなにか。
【答弁】主に、病状や治療内容、健康診断の結果が記載されたもので、用途としては、受診された方が勤務先等に提出する診断書である。
【本田】2200円とする根拠は。
【答弁】市民医療センターでは、普通診断書を1通作成するにつき、人件費が約4000円かかっている。また、近隣病院の診断書料の調査を行ったところ、概ね2200円以上となっており、特に民間病院では3000円を超えている。
今回の改正では、これらを考慮し、併せて、激変緩和により、2200円とした。
【本田】対象となる診断書は、年間800から900通発行されていると聞いている。この値上げで市民負担が増えることをどう考えているか。
【答弁】今回は、市民負担を考慮し、激変緩和の措置を講じているので、妥当な範囲の改正であると考えている。

高濃度PCB廃棄物処分について

【本田】市内小中学校をはじめ、各公共施設に保管されている高濃度PCB廃棄物の処分予算の経緯と、一括収集運搬委託の考えは。
【答弁】本市と指定処理施設の事業者である中間貯蔵・環境安全事業株式会社との調整により、令和2年度中に高濃度PCB廃棄物の処理が可能になったことから、処分費等を計上した。処分業務は処分単価が決まっており、経費削減につながらないので取りまとめる予定はないが、収集・運搬業務については、対象施設の業者選定を同時に行えるかどうか検討する。

つちやえみこ議員

午睡チェックセンサー導入について

【つちや】午睡チェックセンサーとはどのような器機か。
【答弁】センサーとタブレットがセットになっていて、午睡時にセンサーを園児の下着の上からお腹に取り付け、呼吸や体の向きの状況をセンサーで検知、
そのデータがタブレットに自動的に記録する仕様である。
【つちや】現在はどのような方法で午睡チェックを行っているのか。
【答弁】0歳児クラスは5分間隔、1・2歳児クラスは10分間隔で、保育士が呼吸と体の向きを目視で確認し、紙に記録して管理をしている。
【つちや】器機を使用することにより、職員の負担軽減となるのか。
【答弁】園児それぞれの午睡時の記録がデータで管理できるため、記録作成業務の事務負担が軽減される。
【つちや】器機に頼りすぎて、保育の安全性を欠くことはないか。
【答弁】直接目視での確認が、事故防止に重要であり、さらに安全性を高めるために活用したい。

セルフ健康チェックサービスの導入について

【つちや】検査の内容は。
【答弁】検査キットを用い、自己採血により簡易に血液検査を受けるサービスである。専用のインターネットサイトで申し込み後、自己負担500円をインターネット決済等で支払うと検査キットが届く。指先から採血し、検体を返送すると約1週間後にインターネットサイトで検査結果を確認できる。血液検査は中性脂肪、コレステロール値等合計14項目。令和2年度は、29歳を対象に先着100名実施する。
【つちや】29歳を対象にした理由は。
【答弁】市は30歳代健康診査事業を実施しており、健康意識の向上、30歳代健康診査、特定健康診査、がん検診などの受診につなげていく。
【つちや】申込方法などの周知は。
【答弁】対象となる29歳全員に、申込方法や検査内容等を個別に通知する。
【つちや】今後、対象年齢を拡大していく予定は。
【答弁】申し込み状況、検査の実施率、検査時のアンケート結果等を踏まえ判断する。

見守り防犯カメラ設置について

【つちや】モデル地区(美女木小学校区)を実施した効果は。
【答弁】①学校運営協議会や町会の協力を得て地域の実情に応じた設置場所を選定できた。②設置の可否の照会等の手続きや住民の方の同意を得る手続きを通じて、具体的な業務量の把握ができた。③設置場所を選定する作業を通じて学校区内の危険個所を確認し、地域の防犯意識が高まった。
【つちや】設置にあたっての地域の意見はどうであったか。
【答弁】設置に当たっては、学校関係者や町会、設置付近の住民から「子供を守るため必要」「プライバシーに配慮してほしい」などの意見があった。今後も地域の意見を伺いながら進めたい。
【つちや】令和3年4月までに全小学校区で、トータル300台の防犯カメラが設置される。プライバシーを守るためにどの様な対策を進めるのか。
【答弁】昨年3月に制定した「戸田市見守り防犯カメラの設置及び運用に関する条例」に基づき、プライバシーの保護、個人情報管理を行う。周囲の住民に事前説明を行い、同意を得たうえで行い、映像に写り込む住宅は必要のない部分を撮影することが無いよう十分配慮する。