質疑。
13日、6月定例市議会で、「番号制度」導入におけるシステム改修費、旧戸田・蕨保健所解体工事費の2点について質疑を行いました。質疑内容を要約し記載します。
社会保障給付削減や徴税強化の手段に、プライバシー侵害などを常態化する恐れ
「番号制度」へのシステム改修費6300万円
国民すべてに番号をつけ、税や社会保障などの個人情報を利用する「番号制度」の運用開始に伴うシステム改修費として約6300万円が補正予算で計上されました。今回のシステム改修費は2014年度分の予算であり、2015年度も住民情報システム、地方財務システム、社会保障関連などのシステム改修の予算計上が予定されており、制度の運用開始まで、多額の税金がシステム改修費として費やされることになります。
また、番号制度は、個人番号が漏えいして不正に用いられるおそれがある場合は番号の変更ができるとしています。しかし、番号制度は一自治体だけが使うものではなく社会全体で様々な分野で使われることを想定しており、番号変更はすべての関係機関に知らせなくてはなりませんが、番号変更を徹底させることを担保する法律上の定めはなく政府も、「今後、関係機関で検討していただきたい」との答弁に留まっています。番号が変更したことを徹底する法律上の定めがない点について市は、「運用面については国に問合せをしている。国から通知を待っている」と答えました。
番号制度は、プライバシー侵害などを常態化する恐れがあること、税や社会保障分野での徴税強化や社会保障給付削減の手段にされることなどの問題点を残したまま、自民、公明、民主、維新、みんなの賛成多数で2013年4月に成立し、2016年1月からの制度開始に向けシステム改修等がおこなわれます。
「ガレキは、すぐに撤去する」
旧戸田・蕨保健所解体工事
今年3月下旬から始まった、旧戸田・蕨保健所解体工事に対し、騒音や振動に対する要望書が周辺住民から4月8日に提出されたことを受け、4月25日から工事がストップしています。これまでも市は、作業時間を午前10時から、土曜を休業とするなどの騒音、振動対策を講じてきましたが、今後の工事において、これまで以上の振動、騒音が出ることが予想されることから、約24800万円の予算を組み、特殊機械を導入し、騒音、振動のより一層の低減を図るとのことです。
この他にも、周辺住民からは、「ガレキが山積みとなっていて、飛散が心配。早く運び出してもらいたい」との相談が党市議団にもよせられ、ガレキの撤去についても質疑をし、市は、「残っているガレキは、工事が再開したら初めに撤去をする」との考えを示しました。