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トコバスの充実を

12月4日、戸田市のコミュニティーバス「トコバス」の充実を求める一般質問を行いました。質問のやり取りで特徴的だった点を紹介します。

◆高齢者(75歳以上)と障がい者に対するトコバス運賃の無料化を

本田「高齢者(75歳以上)と障がい者の運賃を無料に」

答弁「トコバスは、手軽に利用できるよう1回100円というわかりやすい低廉(ていれん)な料金体制としているが、高齢者や障がい者の負担軽減も重要な視点と感じている」

【解説】これまでも、75歳以上の高齢者と障がい者の運賃無料化を求めてきました。これまでの答弁は、①トコバスは手軽に利用できるよう一回100円の均一料金としている②現在の運行形態や料金体系の維持をするために約1億円の財政負担を行っている③無料の枠を設けることは、新たな財政負担となるので、現行の料金を維持していきたい。と高齢者や障がい者の運賃無料化には一言も触れてきませんでした。

しかし今回、私の質問で初めて「高齢者や障がい者の負担軽減も重要な視点と感じている」と、高齢者と障がい者のトコバス運賃の負担軽減に対する考えが表明されました。これは、無料化実現への大きな第一歩です。引き続き、実現に向け取り組んでいきます。

 

◆トコバスの逆回り運行の実施を

本田「市が実施したアンケートでは、トコバスの逆回り運行を望む声が51.3%となっている。市民ニーズに応え、逆回り運行を検証すべきではないか」

答弁「市民ニーズ調査で出された意見を参考に検証する」

 

【解説】トコバスの逆回り運行は、市民要望は強いものの議会では①一方通行やバスのすれ違いが難しい場所がある②新規車両の購入費や維持費、乗務員人件費などの新たな財政負担の増大が懸念される。との理由で『難しい』との答弁が繰り替えされてきました。私の平成30年12月議会一般質問でも同じ答弁でした。しかし、令和元年12月に市が行ったトコバス利用者アンケートでは『トコバス運行で改善した方が良いと思うことはありますか』との設問の選択肢に『逆回り運行の実施』が設けられ、51.3%の方が逆回り運行を望んでいるという結果となりました。私は、この利用者アンケート結果に行政としてしっかりと応える責任があると訴え、「トコバスの逆回り運行を検証すべきではないか」と問うと、「市民ニーズ調査で出された意見を参考に検証する」との答弁がありました。

トコバス逆回り運行に関しても、アンケート調査の結果をもって「検証する」との答弁は初めてです。

トコバスの運行においては、様々な要望が寄せられており、党派を超えて議会でも多くの議員が改善を求める質問を行っています。市民に一番身近な公共交通である戸田市のトコバスの充実は待ったなしです。

戸田市の県下一の財政力を、今こそ、市民の要求実現のために生かすべきです。