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「災害発生時の議会対応」と「議会改革の取り組み」。

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8月1、2日と、私が所属する戸田市議会の議会改革特別委員会は、大阪府枚方市の「災害発生時の議会の対応」と「議会改革の取り組み」、愛知県犬山市の「議会改革の取り組み」を学ぶべく行政視察を行いました。

 枚方市議会は、地震等の災害発生時、市災害対策本部と連携し災害対策活動の支援を行うため、枚方市議会災害対策連絡会議の設置と、災害時における議員の行動、役割を規定しています。議長、副議長、各派代表者で構成する枚方市議会災害対策連絡会議は、まず、全議員の安否確認をおこない、その後、市災害対策本部から災害情報等を収集し各議員へ情報を提供し、各議員から寄せられた各地域の災害情報を整理し災害対策本部に提供することなどを決めています。

現在、戸田市議会は、災害発生時における市議会や各議員の行動等について明確な規定がありません。そのため、議会改革特別委員会では、災害発生時の議会の対応を取り決めるべく協議を進めています。災害発生時には、情報の収集・提供が重要と考えます。枚方市のように、市が収集した情報や議員等が地域で得る情報等が共有されることは、市民の命を守るためにも重要です。枚方市議会の取り組みも参考に、戸田市議会における災害発生時の議会の対応について協議を深めていきたいと思います。

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犬山市議会の議会改革は、平成22年5月に有志議員13名による議会改革推進委員会が設置されたことに始まり、「出来るものは即実施」と議会改革進め、現在は、全員協議会(全議員が参加する会議)で協議を進めているとのことです。これまでの協議によって実施されている主なものは、ユーストリームを活用した会議の公開、フェイスブックを利用した議会情報の発信、議場内へのタッチパネル式のパソコンの持ち込み許可、市民との意見交換会の実施です。

犬山市議会は、「犬山市議会基本条例」で、「市民への情報公開と意見集約」として、「議会は、情報公開を徹底し、市民の説明責任を果たす」と定めています。そのため、市民、市民団体、NPO団体等との意見交流の場を多様に設け、議会及び議員の政策能力を強化し、政策立案等の機会の拡大を図ること、議会活動に関して多様な媒体を用いて市民にわかりやすい情報提供を行い、市民の意見を把握して議会活動に反映させるとしています。そのため、情報公開、意見収集を行うため、「市民との意見交換会」を年一回、実施しています。

犬山市議会が進める議会改革の特徴は、市民への情報公開と説明責任を徹底して進めていること、また、議員間討議を重視し、議員の質の向上、政策能力の強化などに力を入れていると感じました。

 戸田市議会も、様々な議会改革をおこなってきましたが、犬山市議会の議会改革の取り組みを学び、もっと、市民に開かれた市議会になっていかなくてはならいと感じました。引き続き、議会改革を進めていきたいと思います。