一般質問。
6月定例市議会での一般質問を12日に行いました。今回は、「就労支援の充実」「横断歩道の設置による交通安全対策」「市内水路のユスリカの事前駆除」の3点について質問をしました。
■質問1.就労支援の充実
就労支援の充実では、臨床心理士による巡回相談の実施を求めました。その理由は、現在、大学生の就活状況は、リクナビ・マイナビ市場の拡大によって、大学3年生の段階から企業へのエントリーに明け暮れることとなり、何度応募しても書類選考不調を繰り返す過程で、学生たちは自らを責め、就活からリタイヤしたり、メンタル不調に陥っています。また、長時間労働にともなって増えているのが職場での「うつ」などの病気です。厚労省による「患者調査」の「気分障害」(うつ病。躁うつ病、気分変調症)総患者数の数は、1999年で5万6000人だったのが、2008年では、18万1000人と12万5000人も増えています。
戸田ふるさとハローワークで、キャリアカウンセラーが対応する「就活支援相談」業務は、十分、意義のある取り組みであり、現在は、毎日、相談業務を行うまで拡充されてきました。これまでの取り組みも活かしながら、より相談業務を充実、特に若者を中心とした「心のケア」に取り組める環境整備を求めました。
●一般質問の大要
【本田】現在、戸田ふるさとハローワーク内で実施している就職支援相談に、臨床心理士の巡回相談を加え、求職者の心のケアに取り組むことは出来ないか。
【環境経済部長】状況に応じ、臨床心理士が常駐している関連機関や、福祉保健センターで実施している「心の健康相談」を紹介している。
【本田】「心の健康相談」で求職者の心のケアの対応は可能か。
【福祉部長】就労希望者で、心の問題を抱えて就労に至らない問題は広く認知されている。就職が出来るよう精神的な安定を取り戻すなど、対応は様々考えられるが、自殺対策等にも取り組んでいるので対応は可能である。
《質問を終えて・・・》
今回の質問では、臨床心理士による巡回相談の実施を求めました。環境経済部長から、「福祉保健センターで実施している『心の健康相談』を紹介している」との答弁があり、福祉部長に、「求職者の心のケアの対応は可能か」と確認をすると、「就職に結びつくようなキャリアカウンセリングは出来ないが、就職が出来るよう精神的な安定を取り戻すなどの対応は可能である」との答弁でした。
新たに、臨床心理士の手配をしなくとも、課の垣根を越えて対応が出来ることが分かりましたが、システム的にしっかりと運営されるよう注視していきたいと思います。
■質問2.横断歩道の設置による交通安全対策
戸田公園駅の市役所通りに横断歩道の設置を求めました。その理由は、埼京線戸田公園駅の戸田ボートレース場行バス乗場に接している市役所通りの北側は、通勤、通学で電車を利用する市民や買い物等用途問わず、老若男女が一日中、横断している場所だからです。設置を求める大前提として、「交通ルールを守らなくても良い」という立場ではありません。しかし、埼京線が開通後、戸田市も人口が増え、住環境が変化する中、市内における交通環境も大きく変わってきているなか、現状の通行状況を考えると、市役所通りを横断する歩行者の通行上の安全を確保することが必要と考え横断歩道の設置を求めました。
●一般質問の大要
【本田】戸田公園駅の戸田ボートレース場行バス乗場に接している市役所通りの北側に横断歩道を設置し、横断している歩行者の安全を確保すべきではないか。
【市民生活部長】蕨警察では、信号機のある交差点を通行してもらいたいとのことであった。
【本田】交通ルールを守り、信号を利用するのは当然だが、住環境の変化から多くの市民が市役所通りを横断している。危険な場所であるとの認識のもと、対応を考えて頂きたい。
【市民生活部長】今後も、蕨警察の意見も聞きながら安全対策に取り組んでいきたい。
《質問を終えて・・・》
今回の質問では、市役所通りを横断する歩行者の通行上の安全を確保するため横断歩道の設置を求めましたが、設置要望の場所は、南北に信号機が設置された交差点があり、蕨警察からは、信号機のある交差点を通行してもらいたいとの回答であり、現状では、横断歩道の設置は難しいとのことでした。
しかし、現状は、多くの市民が横断していますし、歩行者の安全を確保していくことが必要と考えます。引き続き、交通安全対策の一つとして、横断歩道の設置を求めるとともに、他の対応もできないか市担当課と共に考えていきたいと思います。
※この他に、毎年、ユスリカが発生する市内水路の事前駆除を行うよう求めました。