HOME > てつ日記 > 総務常任委員会 行政視察。

総務常任委員会 行政視察。

 戸田市議会の総務常任委員会は、5月13・14日、愛知県名古屋市の「アセットマネジメント」、静岡県焼津市の「公共施設マネジメント」の取り組みを学ぶべく行政視察を行いました。

いま全国の自治体で、老朽化した公共施設の維持管理や改修、建替え、再編などを経営的な観点を取り入れてまとめた「公共施設マネジメント」の作成が進んでいます。戸田市においても、2013年6月に公共施設の機能更新・見直し、施設維持や運営の効率化を進めるための基本方針「戸田市公共施設マネジメント白書」が作成され、それに伴い、公共施設の長寿命化を目的にした「戸田市公共施設中長期保全計画」、公共施設の民間化を視野にいれた「戸田市公共施設再編方針」が2014年3月に取りまとめられました。

行政視察の目的は、戸田市の公共施設に対する計画や方針が市民のために最良なものとなっているのか、市民の財産でもある公共施設の維持、管理はどうあるべきかをしっかりとチェックするため先進自治体への行政視察を行いました。

P1060003

愛知県名古屋市のアセットマネジメントは、「経費の抑制と平準化」「施設の集約化」「保有資産の有効活用と資源確保」を取り組みの3本柱として基本計画を策定しています。特徴的だったのは、今後の公共施設の維持管理にどれくらいの経費が掛かるのか財政的な根拠をはっきりさせるため、各公共施設の構造体耐久性調査をおこない、各施設の余寿命を把握したうえでの適正な施設改修と財政処置を進めていることです。

P1060011

静岡県焼津市の公共施設マネジメントは、中心市街地の活性化や防災対策の視点も取り入れ、「まちづくりから公共施設のあり方を考える」とし、公共施設マネジメントの取り組みを、「まちづくり」として位置づけて、ごみ処理などを共同で行っている藤枝市とで、志太2市広域公共施設マネジメント協議会を設置し、2市の公共施設の配置状況、利用状況を調査し、施設の再整備や空白地域における施設整備など、広域的な施設に関する方針案を作成するとのことです。

視察した2市とも、人口や地域性、財政規模、公共施設数などは異なりますが、施設の耐久性調査や利用状況など、地域での公共施設の状況をしっかりとつかみ計画を策定し取り組んでいることが分かりました。

今回の視察を行い、老朽化した公共施設の維持管理や改修、建替えなどはどの自治体でも取り組まなくてはならない課題であり、市民に安全な施設環境を提供することは重要と考えます。今後、市の「戸田市公共施設中長期保全計画」や「戸田市公共施設再編方針」を基に施設ごとに具体化されるなかで、市民のみなさんの意見もお聞きしながら、しっかりとチェックしていきたいと思います。